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グリーンウォーター(アオコ)

グリーンウォーターはアオコとも呼ばれ、自然環境では主に湖や沼地で発生します。名前の通りに水が緑色に変色し、非道くなるとほとんど何も見えなくなるくらい濃い緑色になってしまいます。

湖沼などで発生するグリーンウォーター(アオコ)は、アナベナ属、ミクロキスチス属といった藍藻プランクトンの大量発生によるものだと言われています。その他にはクロレラ属などの緑藻によるものもあるようです。ただ、水槽内で発生しているグリーンウォーターがどちらに属するものなのかは不明です。。。自然水域の側でどう扱われているかは、米国海洋大気庁の有害藻類ブルームの解説や、環境省の水・土壌環境の情報が参考になります。

グリーンウォーターが発生し視界がほとんどなくなった水草水槽
グリーンウォーターが発生し視界がほとんどなくなった水草水槽

発生要因

水草水槽での発生要因としては、フィルターの目詰まり(ホースの折れなど)によるろ過不全、水草の大量トリミングや溶剤の大量投入による環境の急変、水槽内に太陽光が入ってしまっている(池などはこれに当てはまる)などがあります。根っこにあるのは富栄養化で、規模はまるで違いますが、考え方そのものは米国環境保護庁の栄養塩汚染の基礎解説で説明されている話と同じ筋道です。

上記がグリーンウォーターの発生要因であることも間違いありません。しかし、私の経験上、これらに当てはまらなくても突然降って湧いたように発生することがあります。逆に、私の環境でグリーンウォーター(アオコ)が発生したときは、まず上記の理由が当てはまることはあまりありません(汗)

発生するタイミングも、セット初期の頃もあれば、しばらく経って水質がかなり安定している環境でも突然グリーンウォーター化することもあって、現段階では色々な複合要因なのか、発生原因の特定は難しい状態です。

とにかく増殖が早い

一端発生し始めると、そこからの増殖力はものすごく早く、1~2週間程度で水槽内の視界がほとんどなくなってしまうほど増えてしまいます。

一度発生させてしまうと、例え水槽内の換水を9割近くまで行っていても、残りの1割からまたすぐに同じような状況に戻ってしまうという、恐るべし増殖力を誇ります(汗)。光量を減らすことによっても効果はありますが、若干増殖を遅らせるのみで根本的な解決策とはなりません。

当方では1週間間隔で記録を取っていましたが、その間も毎週換水はしています。それでも一端発生するとそこからの増殖スピードはかなり速く、あっという間に水槽内の視界がほとんどなくなってしまいました。

駆除方法 ― UV殺菌灯

しかし、これだけ恐ろしいグリーンウォーター(アオコ)も何ら恐れることはないです。ちゃんと完全確実な対処方法があります。グリーンウォーターの駆除方法に関しては、UV殺菌灯を使うことで短期間でなくすことが可能です。グリーンウォーターが大発生しても、殺菌灯を使えばものの1週間程度でほぼなくなります。

UV殺菌灯は各社から出ていますが、殺菌灯自体はそれほど複雑な原理をしているわけではないので、どの製品を使っても同じ効力があると思います。殺菌灯は、中に紫外線を透過してくれる石英ガラスを用いた蛍光灯が入っています。その殺菌作用のある紫外線(UV-Cと言う)を用いて、本題のグリーンウォーター(アオコ)や水槽内の有機物(主に魚の糞や枯れ草などから発生)を分解して無害化してくれるという代物です。

当方で試したのは180cm水槽です。その大型水槽でも、発生してからたった1週間でクリアな水が真っ白に変色してしまいました。そこで殺菌灯を投入したところ、1日後にはすでに効果が出ているのを実感できるレベルで、投入から1週間後にはグリーンウォーターがほぼ駆除出来ています。殺菌灯を用いれば、ほとんど視界のなくなったくらい濃くなってしまったグリーンウォーターでも短時間で除去可能です。

設置の仕方 ― 流速を落とすのが理想

設置方法は、基本的には外部フィルターに連結して使用します。通常使用している外部フィルターに連結するだけでも効果はありますが、メインのろ過に使っている物ですと水流が早いために、回っている水が殺菌灯に照射される時間が短く、やや殺菌灯の効果が落ちてしまいます。

理想は、別に使っていない外部フィルターか水中ポンプを用いて別系統の水流を作り、水流を弱めて殺菌灯に水を当てるのが良いです(あくまで理想ですが)。殺菌灯を導入するときに別系統を用意しておくと、後で片付けするときも多少は楽です。

なお、殺菌灯は水草レイアウト水槽では、グリーンウォーター発生時のみに使うのに止めた方が良いと思っています。なぜかと言うと、殺菌灯は水草の肥料となり得る成分まで分解してしまう恐れがあるためです(浄水器でも似たことが言えます)。魚薬も、殺菌灯を使用していると分解してしまって本来の効果が得られないこともあります。

アオコ抑制剤をお勧めしない理由

グリーンウォーター(アオコ)を駆除するには、殺菌灯の他にはアオコ抑制剤というものが売られています。これを使ってもグリーンウォーターは駆除出来ると思われます。しかし、敢えてここではその使用をお勧めしません。

理由は、ろ過バクテリアにも影響を与えるのではと思われるからです。グリーンウォーターの正体も水中で増える微生物ですから、単純に考えれば、同じように微生物であるろ過バクテリアにも影響があるのではと考えてしまうところです。グリーンウォーターを駆除出来ても、ろ過バクテリアにダメージを与えてしまっては、他のコケ類の発生の余地を与えることになってしまって本末転倒と言えます。

その点、殺菌灯はあくまで部品の一つなので、水槽内に何かを残存させるようなことはありません(当たり前ですが)。ですので、グリーンウォーター(アオコ)駆除には殺菌灯の方を強くオススメ致します。

まとめ

発生要因:

※しかし、上記に当てはまらない場合でも発生することもあり。

水質面の対処方法:

駆除方法: UV殺菌灯で1週間以内に駆除可能。

同じ富栄養化から出てくるコケでも、生体の糞が主因になりやすいものは石やガラス面に付く深緑色のコケの項に書いています。水面に膜が張るタイプの話は油膜の項です。他のコケも含めた一覧はコケデータトップから、コケを寄せ付けない管理そのものの考え方は作成スタイルのセクションにまとめてあります。