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トリミング編 - 切った水草の簡単な維持方法
コケとはほとんど関係がないですが、ここではトリミングした水草の簡単な維持方法について少し紹介させていただきます。トリミングした水草をすぐに全部捨ててしまうのは、もったいないですよね。
トリミングした後の水草の処理は、悩ましい問題ではあります。捨てるのは簡単ですが、なんと言ってももったいないですし、同じ水草ばかり流用していてはレイアウトに幅がなくなってしまうため、やはり維持は、本格的にやればやるほど必要命題になってきます。
一番理想なのは、水槽をもう一つ用意して普通の水草水槽同様に維持する方法です。しかし、これだと結局CO2機器、照明、外部フィルターなどを用意しなければならないので、お金や手間の面などで非常に面倒です。あと、よく見られる水上栽培も一つの手ではあると思いますが、用意や植え付けが、これも正直面倒です。
やはり最も簡単なのはバケツ維持(バケツストック)です。普通にやっていると、特に水草水槽をやり始めた頃はバケツストックをしようとして、短期間で枯れてしまったりすることが多いと思います。そこで、バケツストックの長期維持方法のコツを以下にまとめます。
- バケツにぎゅうぎゅう詰めにしない。
- バケツに入れる水は水槽の水(水道水そのままは駄目)。
- 換水はせず足し水のみ(もしくは換水は枯れ草除去程度)。
- 適当な太陽光、もしくは1灯程度の照明を1基乗っける。
- 蛍光灯なら出来れば赤系が理想。
- 入れる水量は少なめで。

①詰め込まない
①の「バケツにぎゅうぎゅう詰めにしない。」というのは、かなり重要です。あまりにもったいないからと言って、バケツの中がぎゅうぎゅうになるほど詰め込んでおくと、光の届かない下の方の水草が一気に枯れてきて水質が悪化してしまいます。そうすると、バケツ内の水草全てが一夜にして溶けるように枯れてしまうことがあるので気をつけて下さい(臭いも非道くて、結構愕然とします)。大量の水草をストックする場合、バケツを何杯も用意出来るならば別ですが、1つのバケツに入れる水草は光が届く範囲までにして下さい。もったいないからと言って全てストックしようとすると、逆に全て駄目にしてしまうことにもなりかねません。
②③水は換えない
②と③は水の問題で、これも大事です。バケツの水は簡単に交換出来るので、水槽の換水ついでに換えちゃおうと思うことが多いと思いますが、そこは思い止まって下さい。はっきり言うと、バケツストックの場合、バケツの水は全く換えなくて足し水程度で大丈夫です。換水すると、バケツ内の水と水槽の水では水質が一気に変わってしまうため、水草の調子が悪くなります。やるにしても、浮いた枯れ葉を掬う程度の換水で十分です。
④⑤光を当てる
④、⑤について、いくらバケツストックと言っても植物ですから光は当然必要です。一番簡単かつ理想なのは窓際に置くことです。ベランダでもありですが、季節によっては気温がネックになります。また、太陽光と言ってもあまりにも日当たりが良すぎるとアオミドロが発生しますので、ほどほどに当たる場所が良いです。もし余った照明があるなら、それを乗せて維持するのが最も簡単、確実です(有効利用w)。本来水草は赤い光をよく吸収するものなので、蛍光灯を乗せられる場合、可能であれば赤系の蛍光灯にすると新芽の出など育ちが良くなります。あと、照射範囲の広いメタルハライドランプを使っているなら、水槽の近くにバケツを置いておけば同じ効果が得られます。
⑥水は少なめに
⑥については経験則になってしまいますが、総じてバケツに入れる水は少なめの方が水草が維持しやすいです。浮いているか浮いていないか程度の水の量だと、早めに水上葉を出しやすいというのもあるのかもしれません。水草によっては水上葉と水中葉がまるで違うので驚きます。
向く水草・向かない水草
バケツストックが可能な水草は、有茎草やシダ系、アヌビアス系などです。ただ、有茎草でも草姿の細くて貧弱な種類は難しいです。インディアン・クラススラやミズハコベなどが挙げられます。クリプトは、ウェンティなど簡易種は可能ですが、難しめのものまで維持するのは厳しいです。シダ系やアヌビアス系は元々CO2も光量も少なくて良いので、バケツ環境でも楽勝です。トニナも、水上葉さえ出てくれればバケツでも維持出来ちゃいます。グリーンロタラのような丈夫な有茎草も問題ありません。
最後に一つだけ。増えすぎた水草や維持しきれなくなった水草を、川や池など屋外に捨てることだけは絶対にしないで下さい。水草の中には屋外の水系で強い繁殖力を示すものがあり、侵入生物データベースや外来生物法の解説を見ていただければ、実際に問題になっている種があることが分かります。バケツで維持するか、それも無理なら燃えるゴミとして処分する、というのが趣味を続けるための最低限のマナーだと考えています。
トリミングそのものの考え方はトリミング編の導入に、コケが出てしまった場合はコケデータを、その他の小ネタは技術集をご覧下さい。