グリーンロタラ
- 水質
- 弱酸性~弱アルカリ性、軟水~中硬水
- 光量
- 2~4灯
- 二酸化炭素
- なるべく添加する
- 難易度
- 簡単
後景に使う有茎草の中で代表格中の代表格です。丈夫で成長も早く、水草水槽を始めて最初に植えた後景草がこれだった、という人もかなり多いのではないかと思います。後景用水草カテゴリーの中では、良くも悪くも基準になってくれる一種です。
育成は簡単な方で、二酸化炭素も少なくても大丈夫ですし、高光量である必要もないです。・・・ただしそれはレイアウトをあまり考慮していない時の話で(笑)、レイアウトの後景で使うとなると話がまるで変わってきます。

後景で使うなら高光量が前提
レイアウトの後景で使うときは、主に真横から斜め方向に育ってくれることが望まれます。その場合は必ず高光量が必要です。単純な話、低光量だと少しでも光がほしいため直立方向に行きたがりますが、高光量だとその必要がないために横方向に這ってくれるわけです。
データ欄の光量を2~4灯と幅を持たせているのはそのためで、ただ枯らさずに育てるだけなら下限で足ります。しかし後景を面で埋めたいなら上寄りで考えておいた方が失敗が少ないです。灯数の数え方そのものは水草データ紹介のデータの見方にまとめてありますし、蛍光灯とメタルハライドで這い方が変わるという話は照明機器の項に書いた通りです。光が面で当たるか点で当たるかは、この水草の草姿にはっきり出ます。
植え方は「狭い面積にできるだけ多く」
レイアウトの後景で迫力のある森を再現するには、始めに植えるときにピンセットで10本ぐらいまとめて1カ所、それを狭い面積の中に出来るだけ多く植えられれば、そう難しいことではありません。
最初に本数をケチって間隔を空けて植えると、密度が出るまでに時間がかかります。その間は底床が見えたままになりますし、隙間の多い状態はコケの側から見ても居心地の良い場所です。後から足すより、最初に詰めて植えた方が結局は早いです。
トリミングでネズミ算式に増える
成長も早いですから、有る程度成長したら途中の所でトリミングをすれば、1本から脇芽がいくつも出てネズミ算式に増えてくれて、さらに全体のボリュームを上げてくれます。植えた本数がそのまま最終的な密度になるわけではなく、切るたびに増えていくというのがこの水草の面白いところです。トリミングの回し方についてはトリミング編に書いています。
水面に達してから、そしてトリミングの練習台として
成長速度はかなり早いですが、水面に達してもそのまま水面を這うように育ちますので、それはそれで鑑賞価値は有ると思います。とはいっても、この水草を使う限り頻繁なトリミングは欠かせませんし、良い意味でトリミングの技術力を磨く格好の練習台となってくれます。この水草をうまく使いこなせれば、それだけで大分レイアウトの幅も広がるでしょう。
水質はほとんど選ばない
水質は弱酸性~弱アルカリ性、軟水~中硬水と幅が広く、ここで悩んだ記憶はほとんどありません。そもそも硬度やpHという言葉自体が分かりにくいという方は、米国地質調査所が公開している水の硬度についての解説あたりが、水槽の話を抜きにした基礎として読みやすいと思います。流通名ではなく学名まわりを確かめたいときは、キュー植物園のPlants of the World Onlineのような公開データベースを引くのが確実です。
前景まで含めて全体の構成を考えるときは、ピグミーチェーンサジタリアのように光量が落ちても耐える種と組み合わせておくと、後景を高光量で回しても手前が破綻しにくくなります。