ピグミーチェーンサジタリア
- 水質
- 弱酸性~弱アルカリ性、軟水~中硬水
- 光量
- 1~3灯
- 二酸化炭素
- なるべく添加する(2~3秒1滴)
- 難易度
- 簡単
水草レイアウトで初級者向けとして紹介される代表種の一つです。初級向けとあって当然育成は簡単です。適応水質も幅広く、CO2の添加があった方が望ましいですが、なくても育成自体は出来ます。光量も少なくても育成は出来ますが、前景で使う場合には高光量(3灯以上)の方が丈が短くなって、レイアウトには望ましい草姿になってくれます。
草姿は光量でかなり変わる
草姿は、光量がある場所なら4~6cmぐらいです。反対に元から光量が少なかったり、他の水草で影となってしまうような場所だと、丈が10cm以上にも伸びることもあります。葉幅は4~6mmと広く、同じ前景草のエキノドルス・ハムリックを太くしたようなイメージです。
つまり同じ種類を植えていても、当たっている光の量で別の水草のように見えるということです。前景として使うつもりなら、植える場所が本当に明るいのかどうかを先に確認しておいた方が良いです。後景の茂みが育ってから手前が影になる、というのはよくある話で、グリーンロタラのような成長の早い後景草と組み合わせるときは特に起こりやすくなります。灯数の数え方は水草データ紹介のデータの見方に書いてある通りです。
ランナーで増える ― 前景向きの増え方
CO2を添加するなど比較的良好な環境であれば、成長は早く、ランナーを伸ばして増殖して行きます。伸ばすランナーも短めのため、そういった面でも前景向きと言えます。始めに多めに植えれば、早期に密生させることも可能です。
ランナーが短いというのは、意図しない場所に飛んで行きにくいということでもあります。前景草の中には水槽中に走り回るものもありますが、本種はおおむね植えた場所の周りで数を増やしてくれるので、レイアウトの線を維持しやすいです。前景用水草カテゴリーの中では、扱いの読みやすさが持ち味の一種だと思います。
丸みのある草姿の使いどころ
本種は太い葉をしているので、全体的に丸みを帯びたような可愛らしいイメージを他の前景草に比べて感じさせてくれます。そのため本格的なレイアウトでは敬遠され気味な水草ではありますが、客間に置くような水草水槽のレイアウトには合うのではないかと思います。
光量が少なめの環境でも耐えられますので、中景当たりに植えておくと、10cm前後の長めの葉を出してアクセントとしても使えます。前景で短く使うか、中景で伸ばして使うかを最初から決めておけば、同じ一種で二通りの表情が出せるということです。手間の面でも育ちの面でも破綻しにくいので、コケとの付き合い方をまだ掴んでいない段階の水槽に入れる前景草としては、かなり素直な選択だと思います。
水質について
水質は弱酸性~弱アルカリ性、軟水~中硬水と幅広く、この水草のために水を作り込む必要はまずありません。pHや硬度という言葉そのものの整理をしておきたい場合は、米国地質調査所のpHについての解説が水槽の話を抜きにした基礎として読みやすいです。学名や分布を確かめたいときはPlants of the World Onlineのような公開データベースが手軽です。